●古典作品●
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『幕末単身赴任 下級武士の食日記』 (2008-09-24)谷崎が続いたので、ここでちょっとひと息。『谷崎潤一郎東京地図』がまだ中途半端になっているが、これはまた後でということで、今回は青木直己著『幕末単身赴任 下級武士の食日記』という、将軍家茂の時代に紀州藩の勤番として江戸に着任した酒井伴四郎という人の日記について、その食にスポットを当てて書かれた本について書いてみたいと思う。続きを読む
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初心忘るべからず(花伝書その2) (2004-03-14)「初心忘るべからず」という言葉がある。実はこの言葉、花伝書の第7の、 一、能に十體を心得べき事。 というところにに出てくるが、一般に思うイメージとは少し異なる。続きを読む
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『風姿花伝』(花伝書) (2004-03-13)ネットパーティーのインターネットラジオで、ユーミンがゲストのビビル大木に薦めていた本、『風姿花伝(花伝書)』を読んだ。ユーミンはこのとき、すべての芸事をする人は読んでおくべき本だと言っていた。岩波文庫で120ページほどのうすい本だが、日本史に出てくるような古典なので、さすがに読むのは大変だった。続きを読む
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紫式部と二条 (2003-07-31)二条は源氏物語の紫の上に自身を重ねて『とはずがたり』を書いた。紫の上自身が幸せだったかどうかは置いとくとして、ある男性の第一の女性と認められていたことは、二条にとってうらやましい存在だったといえる。続きを読む
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紫式部 その3 (2003-07-23)紫式部は、中宮彰子付きの女房が引っ込み思案なのでつまらないと噂されていることを、日記で気に病んでいる。紫式部によると、それは、軽薄なことを嫌う中宮自身の性質により皆が右へ倣えしているうちに、そうなってしまったと書いているが、そこに表現される中宮の性質は、まさに紫式部そのものだ。そして、中宮も噂を気にして、女房たちにももう少し男の人たちとの実務的な話の取次ぎをしっかりできるようにして欲しいと言っていると書いている。続きを読む
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紫式部 その2 (2003-07-22)『紫式部日記』を読み終わった。他人を次々と批判している部分は、日記ではなく手紙形式にしている。そして、その部分については「これは他の人に漏れたら大変なことになるから読んだらすぐに返してね」と、架空のあて先人に言っている。でも、中宮の最初の出産と2回目の出産の間にあったさまざまな行事などを記録して、道長の栄華を強調するための日記の中に記されているわけで、あなかしこみたいに書きながらとっても挑戦的なのだ。続きを読む
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紫式部 その1 (2003-07-07)大塚ひかり著『面白いほどよくわかる 源氏物語』を読んだ。源氏物語のさまざまな謎に深く分け入って、紫式部の知識や性格をあぶりだしている。続きを読む
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二条再び (2003-01-16)久しぶりに『とはずがたり』の二条のお話。続きを読む
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化粧坂 (2002-08-01)とはずがたり第12弾。続きを読む
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院との再会 (2002-07-26)とはずがたり第11弾。続きを読む
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熱田神宮 (2002-07-24)とはずがたり第10弾。続きを読む
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二条、奈良へ (2002-07-12)とはずがたり第9弾。続きを読む
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傷を残す恋 (2002-07-07)とはずがたり番外編。続きを読む
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東国への旅立ち (2002-07-02)とはずがたり第8弾。続きを読む
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北山准后九十賀 (2002-06-26)とはずがたり第7弾。香港のお話はこの位にして、再びとはずがたりの話に入りたい。続きを読む
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遊義門院 (2002-06-13)とはずがたり第6弾。続きを読む
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二条という人 (2002-06-12)とはずがたり第5弾。続きを読む
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政(ライバル)敵 (2002-06-11)とはずがたり第4弾。続きを読む
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有明の月 (2002-06-07)とはずがたり第3弾。続きを読む
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雪の曙 (2002-06-01)とはずがたり第2弾。続きを読む
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とはずがたり (2002-05-16)香港シリーズはひとまずお休みして、今日から少し『とはずがたり』という古典作品について書いていきたい。続きを読む
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夕霧とミスターダーシー (2002-04-30)夕霧(源氏物語) 「あまりこよなく思し貶したるに、えなむ静め果つまじき心地しはべる。世の中をむげに思し知らぬにしもあらじを」続きを読む
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落葉の宮 (2002-04-12)久しぶりに源氏物語。今回は、最初に柏木の妻になり、柏木亡き後、夕霧の(妻)になった落葉の宮のことを書いてみたい。続きを読む
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六条御息所 (2001-07-25)源氏物語その5続きを読む
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藤壺 (2001-04-27)源氏物語その4。 源氏のあこがれの人、藤壺について書いてみたい。続きを読む
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夕顔 (2001-04-23)源氏物語その3。 玉鬘の母、夕顔について書いてみたい。続きを読む
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紫の上 (2001-03-30)源氏物語その2。続きを読む
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朧月夜尚侍と玉鬘 (2001-03-28)源氏物語。初めて自分の意志で読んだとき、なんて面白い物語だろうと思った。そして、紫式部のすごさに感嘆した。続きを読む