先日、久しぶりに妹に会った。久しぶりに会う彼女は、表情が少し怖くみえた。よく見たら、川原亜矢子のような、細くて眉尻が上に上がったメイクをしていた。眉メイクデビューは最近とのことだが、それにしてはきれいに描けていたので、テンプレートを使っているのかさらに聞いてみたら、フリーハンドとのこと。妹は私と違って器用なようだ。
私もかなり太い眉をしているが、本来、妹の方がもっと太くて濃い眉をしている。小柄な体に小さくて丸い顔、さらに濃い眉ということで、妹はもともとかなり童顔だった。だが、この眉メイクによって、少し大人に見えるようになった。だが、もともと子供っぽい顔つきなので少し不自然。姉の私としては、もう少し自然な眉にしてほしかった。
妹は、40代になったいまでも「お嬢ちゃん」よばわりされることがあるらしく、それをかなり気にしている。何しろ、
「そうか、40だものね」
と私が言ったら、思い切り「よんじゅういち!」と訂正されてしまったくらいだ。
それはそうかもしれない。同じ会社に長くいて、それなりに昇進しているのに、客先に挨拶に行ったあと、別の社員にお客さんが、
「この間の子は…」
と言うことがあるそうで やはりそれなりに貫禄がほしいところなのだろう。
子供の頃から大人びて見られた私は、若く見られれば見られるほどうれしいのだけど。それは子供の頃から「おっさん」に見られていたマサノリも同様なので、妹の反応はとても新鮮に感じられた。
そういう私は、そこまで細くしようとは思わないが、それでももう少し何とかしなくてはと思っている。が、何しろ不器用なもので、いびつな眉のまま現在に至っている。
苗場のネットパーティーに備えて? インターネットの回線をBフレッツにした。
申し込んだのはマサノリだったが、宅内工事まで、なんだかんだ確認があった。電話が来るのは昼間なので私が取る。で、話がいまいち分からないことがあったりしたが、もし違ったら電話するということで大体用は足りた。
その後、NTTからCD-ROMと説明書が届いたのだが、マサノリが秘匿(ただ見せなかっただけ)していたため、余計な不安が増えてしまった。前日になって見せてもらって、ようやく安心。見たところ大したことはないようだ。マサノリはLANアダプタがパソコンについているかどうかが心配だったらしいが、それは問題ない。念のためデバイスマネージャで確認したところ、「無効」になっていたので、セットアップするときに「有効」にした(確認してよかった(^^))。
宅内工事当日、前で長引いたのか予定より到着時間が遅くなったが、作業はあっけなく終わった。クーラーの穴から光ファイバーを通し、終端装置を設置。工事の人がノートパソコンでテストをして終了した。
工事の人が帰った後、LANケーブルで終端装置とパソコンのLANアダプタをつなぎ、CD-ROMから必要なソフトを自動インストール。ソフトが設備のチェックから何から全部やってくれる。あっという間にフレッツスクエアの画面が表示され接続が完了した。
だが、ここで問題が発生。フレッツスクエアの画面は見られるが、他のホームページが見られない。プロバイダの接続を作ったのだが、どうもうまく動かない。仕方なく、またケーブルテレビの方をつなぎ、プロバイダのサイトを確認。IDの後ろに「@nifty.com」を入れなかったためにつながらなかったことが判明した。
そりゃそうだよね。それがなければどこのプロバイダかわからないもの。電話番号みたいに直接相手が分かるものが他になかったから、頭に?が並んでしまったが、「@nifty.com」を入れればよかったんだ。
ということで、入れたらつながった。
初めてインターネットにつないだときは随分苦労したものだが、こういうものは年々楽になってくるようだ。ただし、必要な機械や対応OS(Windos95は対応していない)のことやLANアダプタだとかケーブルだとか、そういうことから不安になることも多いと思う。
そういう場合には申し込み時に設定まで工事の人に頼むこともできるようだ。
使用感だが、もともとケーブルだったので、今のところ速度の変化はあまり感じないが(数字から言えば、もっと速く感じてもいいはずだが)。たぶんそれほど大きなスピードを要するページをまだ見ていないからだろう。この実力はネットパーティーで初めて実感できるのかもしれない。
今回の工事のために仕事部屋を模様替えした。部屋が広く使えるようになり、自分のすぐ横に窓が来たので気分的にだいぶ違う。今のところこちらの恩恵の方が私には大きい。
2004.01.28昼
データのアップロードやダウンロードをすることが多いが、この際には絶大な威力を発揮した。15MBがあっという間だ。
昨日史上最年少芥川賞を受賞した、綿矢りさの受賞作『蹴りたい背中』を電子書籍で読んだ。この人の作品では、その104に書いているとおり『インストール』を読んだことがある。今回最年少で芥川賞候補になっていると知ったとき、これは! と思い、すぐにDigiPaで購入した。
『インストール』は物語として楽しめる作品だったが、今回の『蹴りたい背中』はもう少し不健康さを増して、『インストール』にも少し見られた欲望の部分を膨らませている。この子はこれからこの方面をさらに突き進んでいくのだろうか。また、心理描写も深くなっている。
この作品は、クラスでも部活でも徐々にフェードアウトしつつある1人の女の子が、ふとしたことからもう1人仲間はずれのようになっている男の子に興味を持ち、微妙な気持ちが芽生えるというものだ。
主人公は、次第に1人になりつつある現状を受け入れることができない。それまで親友としていつも一緒にいた子が、別のグループに所属するようになったのがきっかけだ。親友(だった)子はそれに心苦しさを感じ、グループ内に話を通して主人公をグループに入れようと、再三手を差し伸べる。そのたびに主人公は拒む。この主人公は「同情されて」とか、「仕方なしに」という空気に反発しているのだろう。それでも次第に1人になっていくことに苦しさを感じて、それを他の生徒たちを見下して考えることで紛らわそうとしている。それに対して、その男の子は、仲間はずれという現状を受け入れている。もちろんその状態が好きなわけでは決してないのだが、その状態に抵抗はしていないすることはもう既にやめている。
そんな2人は、彼の部屋に2人でいても性的な空気は全くない。が、2人の間に存在していた大きなものが崩れたとき、2人はどういう関係に踏み出していくのか。ラストはとても刺激的だ。たぶんお互いの心には既に下地ができているはずだから。
ところで、「綿矢りさ」という子は、テレビで見たけどけっこうかわいい。この顔でこういうことを考えるというギャップが魅力の1つかもしれない。でも、テレビに映っている彼女は、やぱりどこか引いているところがあって、そこに彼女の小説の主人公の姿が浮かんで見えた。
2004.01.18
この小説は、後効きする。読んだばかりでは見えないものが、1日経ち、2日経ちしていくうちに、登場人物の行動や、ふとした言葉が意味をもって浮かび上がってくる。たぶん、もう一度読めば、また違った発見があるような気がする。
それにしても、先生の「好きな人同士でグループを組んでください」 という言葉のなんと残酷なことか。このあたりの気まずさは、私にもよくわかる。ただ、グループでたわいもない話をしているときにふと訪れる沈黙が怖いというのは、この作者の特徴のようだが、他の生徒がなんでそんなに一所懸命夏休みの日程を埋めなくてはならないのか、何でそんなに暇が怖いのか不思議に思った。
ある程度高年齢の人が、何か1つ言うにも「あれ」とか「それ」とか言っているのを、昔は不思議に感じていたものだ。でも、今ではふと気づくと自分が言っている。
何か言おうとして頭が真っ白になってしまうのだ。これはかなりあせる。
以前セミナーの講師をしたときに、事前の説明でこれが頻繁に発生したときは参った。仕方がないから説明資料に話すことを順番に書いておいて本番に臨んだ。でも、人の前に出たことでまた真っ白になり、結局仕込んであったものの半分も説明できなかった。
「あるある」では心配ないって言っていたけど、これからますますひどくなるのだろうか。
仕事の仕方も変わってきた。以前はじっくり取り掛かる仕事とチャチャッと済む仕事をうまく組み合わせて、2、3の仕事を同時進行していたが、今はあまり混ぜたやり方はせず、1つずつ片付けている。とりあえず納期が早いものを先に片付けないと気がすまないのだ。
これは何を意味しているのだろう。
勤め人からSOHOになり、いったん狂った生活リズムは、ようやく新しいリズムを刻み始めている。それでも、通勤によって受けていた様々な刺激が減った分をうまく補充できていない感じがしている。もう少し工夫が必要なようだ。
このほど、何年ぶりかで体重計を購入した。結婚してからは一度だけダイエットに成功したことがあるのだが、その時に使用していた体重計がお亡くなりになってからもう何年。買おう買おうと思いつつ今日まできてしまった。いくらダイエットと口で唱えてもちっとも結果が出ないわけだ。
買うときに驚いたのだが、体重計と一口に言っても最近はいろいろな機能がついていて、値段の幅がとても大きい。家庭用に限っても、下は480円から上は2万円まで5千円単位で違う。こんなに価格に差のある商品も珍しいのではないだろうか。
で、どのクラスのを買ったかというと、本当は480円の単純な量りでも良かったのだが、自分で持ってくる関係上、軽さを重視したため、中途半端に5千円クラスのものにしてしまった。体重と、体脂肪率とLBMというのが計れるものだ。一見お買い得なのだが、肝心な体重の目盛りは200グラム単位だ。480円の量りでも100グラム単位だというのに。しかも、体重が多いほど誤差も大きい。2回乗って1キロ違うのはキツイよなぁ。それくらいだったらもっと奮発するか、でなければ480円の量りとコンパクトな体脂肪計を別に買う方がいいのではないかと、今思っている。
そうは言っても、まるでないのとは大違いで、毎朝毎晩量りとにらめっこしている。その結果、体重には変化がないのだが、体脂肪が結構な勢いで落ちている。脂肪が多いのは覚悟していたが、意外に脂肪以外の組織も多いようなのだ。だから、やせようと思えば比較的簡単に減るらしい。
マサノリに話したら、「それ、量りがおかしいんじゃない?」といわれた。
試しにこのLBMのまま体脂肪率を20%に落としたとしたらという計算をしたら、かなりな体重になってしまった。「そんなばかなぁ!」という数字だ。
う~ん、確かに変。
ということで、どうしたものかと自分に相談した結果、体重計は1キロの誤差があるけど、それでも以前母が入院していたときに量ったときと同じなので、まあ、それは信用していいのだろうという結論に達した。体脂肪率は目安ということで、参考程度にしておくことにしよう。