これはぜひ行きたいと思いつつ、なかなか行けなかった展覧会。9日と11日についに見に行くことができた。
9日は時間がなく、大急ぎで見に行ったが、そのときに水曜日は夜8時30までで、イラストレーターの方々にも会えるということを知り、再度11日に行くことになった。
11日はマサノリが仕事、私も仕事で家に電話がひっきりなしの状態だったため、マサノリが仕事場から直接、つづいて私が家から行くという形になった。私は着いたのが8時を過ぎていたため、またしても大急ぎで、じっくりとはいかなかったのが残念だった。でも、その分マサノリは堪能したようなので、まあ良かったと思っている。
私は『TYPHOON』が特に印象に残った。放さないわよ!という感じがなかなかよい(^^)。でも、マサノリのイメージではシーツはシルクで、ゴージャスなイメージがあったのだそうだ。私はごく普通の1人暮らしの部屋を思い浮かべていたので、木綿の感じがちょうどいいと思った。つまり私のイメージにはかなり近かったことになる。ただ、女性の表情が明るすぎるのがいまいちイメージに合わないけど、まあ、それも解釈で、「どんどん曇ってきたわ、うふふ」と考えればまあ笑みが浮かぶのも無理はないかと(^O^)
マサノリが仕入れた情報では、あの窓から見える家に秘密があるそうで、そういう裏話が聞けたという点でも11日に行ってよかったと思う。
シーツの素材をどうイメージしていたかというのは心理テストになるかもしれない。
全作品が載っている本も買った。これからこれを毎日じっくり眺めることになるだろう。そうしたら、また別の作品にスポットがあたるかもしれない。また、もっと違った解釈もいろいろ出てくるだろうと思うと、またわくわくしてくる。
私ごとだが、はじめてドローソフトを買ったとき、絵入りのユーミンの歌詞カードを作った。買ったソフトは「COREL DRAW」という、値段の割に高機能が売りのソフトだった。今はIllustratorを使っているので、このソフトの出番はお正月ぐらいになってしまったが、多くのファイル形式に対応しているし、プロフェッショナルエディションにはさまざまなソフトやクリップアートがテンコモリなので、結構お得である。
このとき作ったのが『別れのビギン』と『満月のフォーチュン』だった。自分で絵を書く才能がほとんどない(何しろ子供の頃、チューリップしか書かないことを母親が心配してお絵かき教室に通わせたが、他のものも書けた時点でやめたようなわけで)のでCOREL
DRAWについているバタ臭いクリップアートを使ったものだったが、私としてはなかなかよくできていたと思う。ユーミンの曲は、絵にしたくなる衝動を与えてくれる。
でも、マサノリに見せたら、「あんたなんでみんな塗るの?」といわれてしまった。
つまり、白いところを残すのがなんとなく不安で、背景を塗りつぶしてしまったのだが、それがマサノリには不思議だったらしい。
これからまた絵が下手なのに何かを表現したくなる衝動に駆られるだろう。
ところで、11日に私が到着するまで、マサノリは随分いろいろな情報を収穫したらしい。これからこれを1つ1つ聞き出していくのが楽しみだ。で、そのときに、『罪と罰』を書いた人に、「この曲、うちの奥さんが好きなんです」といってサインをいただいたそうだ。
しっかり美代子さんへと書いてあるのを見て、感動してしまった。
2002.9.16
昔作ったデータを探していたら、「別れのビギン」が見つかった。
恥ずかしながら公開。
7日に、もう恒例になりつつある鎌倉歐林洞でのブレバタのライブを見に行った。
私たちは車で行ったが、歐林洞の駐車場が収容数が少ないことは承知しているので、車は鎌倉駅の近くの駐車場に止めた。
車を止めるなり、マサノリが一言。「お金はあるの?」いきなり詰問調である。
「郵便局に行けばあるよ」と私。ここでもうマサノリの顔は怒りングマークに変わっていた。
駐車場を出たらすぐに鎌倉郵便局があった(ホッとした)。早速郵便局に入った。このときマサノリの顔の怒りングマークはまだ健在。
用が済んで、ふと周りを見ると、マサノリがいないことに気付いた。私の頭を後ろから見たら、汗マークがついていただろう。外に出てみるが、やはりいない。ということは中にいるということで、勝手に外に出てしまったことでさらに厳しい状況を思い浮かべ、汗マークを増加させて慌てて中に入る。
ふと、奥を見ると…
あ~良かった。江ノ電・鎌倉郵便局様様! おかげでどんなに助かったことか。
ライブは、初めのうちはブレバタが他の人と組んだときに作った歌などをいくつか演奏したあと、お馴染みの曲に入っていった。相変わらず訥々とした会話と進行が面白い。
今回はさらにユーミンと井上陽水夫人でもある石川セリが見に来ていて、アンコールではユーミンを目の前に、『あの頃のまま』を歌った。
幸也さんの「先生の前で歌うようで緊張しますが、この曲はこれからもずっと歌いつづけていくと思います。この曲のおかげで社会復帰ができました」というコメントとともに。
このところ、パソコンの調子が悪いことと、仕事が追い込みにかかってることで、更新が滞っている。9月に入ったので、壁紙も変えなくてはと思って、マサノリに絵を依頼したところ、あまりいい返事が来ない(^^;なので、また自分で作ろうと思ってはいるのだが、今しばらくはこのままになりそうだ。
ところで、私は埼玉県大宮生まれの大宮育ち、嫁ぎ先も大宮で、まあ、大宮に根を張っているようなものなのだが、短大はなぜか長野に行っている。で、長野で寮生活をしていたときのお話をしたい。
寮で生活している学生は、週末や夏休みなどに実家に帰る。そして、休みがあけると食料を持って寮に帰ってくるのだが、ほとんどの場合は白瓜の奈良漬、または季節にはビニール袋に入った巨峰だっだ。東京の大学では寮生の出身地は日本全国からだが、そこは県立だったせいもあるが、ほとんどが県内からである。長野県は山に囲まれているので、県内でも通うのは大変なのだ。
で、まず奈良漬。これはご飯のときのおかずにもなるのだが、お茶請けにも出てくる。大きなお皿に無造作に奈良漬を盛り、みんなでつまみながらお茶を飲むのだ。最後に1つ残ると誰ともなく「信州人の1つ残し」という。まあ、これは長野県人でなくても、心理的に手を出しにくいとは思うのだが、長野の人は何でも「信州人の」とつけたがる傾向がある。私など1つ残っていると気持ちが悪いので、あえてその1つをとって失敗したりする(^^;
で、この奈良漬が各家で味付けが微妙に違っていて、美味しい漬物が漬けられればその嫁は1人前なのだそうだ。私は白瓜自体見たのが初めてで、大根の奈良漬は結構好きだったのだが、この白瓜の奈良漬は苦手だった。それでも1切れ2切れは必ずつまんでいた。
奈良漬についてはもう1つカルチャーショックがあった。スーパーのレジのアルバイトをしていたのだが、季節になると、酒粕がドンッと積み上げられるのだ。それまで酒粕は板状だとばかり思っていたのだが、ぬかみそのような状態の酒粕が袋に入って積み上げられているのだ。いかに奈良漬がこの地域の人たちの食生活に根付いているかがわかるシーンである。
そうそう。お菜洗いというのもあった。これは11月頃、野沢菜を各家で洗うのだが、この時期は隣近所もお互いに手伝い合いながら野沢菜を洗う。そこら中一斉に洗い出すので、この時期は水の出が悪くなるそうで、クリーニング屋の娘がぼやいていたっけ。
次に巨峰。私は巨峰というのは綺麗な箱に一房入っているものとばかり思っていた。でも、長野は産地なので、生産している家の子は、ビニール袋に無造作に入れて寮に帰ってくる。これは本当に驚いた。私も長野にいたときは、巨峰をたくさん食べることができた。埼玉に戻ってからはそんなことはとてもできない。昔は産地と他の地方の物資の価格差を利用して廻船業が儲かったということだが、今のように流通が行き届いている時代でも、やはりそれなりの差はあるのだということを身をもって実感した。
今日は長野県知事戦。ふと昔話を思い出してしまった。
こういうことって、1泊や2泊の旅行ではあまり味わえないことかもしれない。2年ばかりの長野生活だったが、今思い出すと、これもいい経験だったなと思う。
XMLのMLで、XMLの面白さを伝えるにはどうしたらいいのだろうかということが話題になっている。
XMLというのは、すべての要素を最終的には1つの大きな要素の中に入れ子にしていくことで、そのデータをプログラムで扱いやすくしたデータ形式のことなのだが、どうもWebサービス用の言語とか、そういうふうに理解されているのが困ったものだというのが管理人さんの意見である。
私は仕事でテキストデータを整形するとき、たとえば、ワープロで打ってある住所録をテキストという形式で保存したものの中から郵便番号を見つけ出して、その後ろは改行するとか、そういうときに今までsedというものを使って処理してきた。sed自体を知っている人はほとんどいないと思うので、どういうことをするかというと、郵便番号なら、最初に〒があって、次に3桁の半角数字、次に-、その次に4桁の半角数字があったら、それは郵便番号というように、検索して置換などの操作を加えてテキストを整形していくのだが、この、パターンを指定することをパターンマッチングという。で、このパターンマッチングをするのに便利なものが正規表現という書式だ。最近のテキストエディタならほとんどは正規表現による検索や置換の機能を持っているので、テキストエディタを持っている人は試してみると面白いと思う。テキストエディタというのは、Macならsimpletext、WINならメモ帳がそれにあたるのだが、機能がとても限られているので、こういう処理をするときにはフリーやシェアウェア、または製品のテキストエディタを用意する必要がある。ちなみに私は「秀丸」というシェアウェアを使っている。
つまりsedは、主に正規表現によるパターンマッチングを使った置換によってテキストを整形していくためのプログラムだ。
で、この正規表現、とても便利なのだが、住所を、住所とビル名の2行にしたいと思ったときに困ることになる。何をとっかかりにパターンマッチングしたらよいのだろうかと。きちんと整備されたものなら、たとえば住所とビル名の間にタブやスペースがあればそれを手がかりにできるが、正確にということでは難しいものがある。そこで、XMLの登場なのだ。これなら、ここからここまでが住所ですよとか、ビル名ですよとか、きちんと区分することができる。ということで、私の仕事の組版に生かすことができるのだ。
同じようにコンピュータを扱っている人たちでも、その仕事の世界によって、通じるものと通じないものがある。これは仕方のないことだ。私はDTMの雑誌を読んでもさっぱりわからないということをXMLのMLに書いたら、管理人さんがループシーケンサというのを教えてくれた。どういうものかは、こちらを見ていただくとして、これなら私にも理解できた。それに対して、RELAXというものを引っさげて日本から世界に打って出た方がmusicXMLというのが実用化に達しつつあると発言された。試しにそのXMLデータとビューアソフトをダウンロードして演奏させてみた。なかなか面白そうだ。元のデータはXMLだし、いろいろなことができそうだ。XMLによって業界の垣根を越えた何かが生まれてくるかもしれない。
そうそう。東京JAZZを見にいってきたが、この中でこのイベントのプロデューサーをしているミュージシャンが、「知識と智恵」の話をされて、前衛的な演奏をされた。生の演奏とコンピュータミュージック、DJを組み合わせたものだが、「知識と智恵」の言っていることはよく分かるのだが、その智恵によって生み出された音楽は、いまいち私の感覚には訴えてこなかった。初めてで感覚が処理しきれなかったのかもしれないが、難しいものである。
でも、ブエナビスタ・ソシアルクラブは素晴らしかった。個々のミュージシャンの演奏も素晴らしかったし、歌姫オマーラが出てくると、それだけで会場が一体になる。
彼女が、メンバーの中の24歳のミュージシャン2人を紹介したとき、自分は23歳だと主張していた。
う~ん、どこかで見たような話法だ(^^)
このたび、『エディカラーでいこう!』という、SMI
EDICOLORというDTPソフトの解説本の共同執筆者の1人として名を連ねさせていただいた。
このプロジェクトは、エディカラーのMLで出た話からはじまったもので、プロジェクトの始動は昨年の8月だったようだ。私が参加したのは途中からで、昨年の暮れに執筆依頼があってからだ。
この本の中で私はXMLを使った自動組版の実演をするので、その中心作業であるXSLT変換に使うツールをやはりMLで知り合った方に依頼した。操作画面の文字の配置や色づけは私が担当した。また、原稿の内容についてもいくつかアドバイスをいただいた。つまり共同作業である。この方とはそれまで一度もお会いしたことがなく、プログラム作成の依頼も、その間の連絡も、すべてメールだった。プログラムの作成が終わってしばらくしてから、初めてお会いした。
私はただ原稿の執筆とプログラムの依頼だけだったのでそれほどではなかったが、このプロジェクトを中心になって進めて、ついにひとつの本を作り上げた人たちは大変だったと思う。内容の検討から執筆依頼、その他諸々、ML上での「作りたいね」からそれを実行に移すことはとても大変な作業だったと思う。
今は、お互いに住まいが遠くてもメールなどのツールがあって、地理の不都合を感じずに共同作業ができる。まあ、それだけに細かな問題が起こることもあるが、私が社会に出たばかりの頃にはとても考えられなかったことだ。その結果、私の担当部分については、まったく初めてという人には少し敷居が高くなってしまったかもしれないが、XMLを使った自動組版を、エディカラーとACCESS、EXCEL以外はすべてフリーソフトで行うというワークフローを提案することはできたと思う。
共同作業といえば、考えてみたら今回が初めてではない。MLのホームページにはスクリプトの広場というのがあるが、ここに出したものも、最新の2つのXSLT以外は共同作業だ。作者の名前に"&"がついているルビふりスクリプトの場合はML上で私が作ったsedのスクリプトを、"&"の連名の方がPerlで作ってくれたというものだ。この方にはまだ一度もお会いしていない。もう1つ、数字処理スクリプトは、やはりML上のやりとりから始まったもので、スクリプトの検証や、アドバイスをある方にしていただいた。この方には、このスクリプトを作ったあとで何度かのオフ会でお会いした。何だか不思議だ。
『エディカラーでいこう!』は、本屋さんの店頭ではまだ見ていない。紀伊国屋のサイトにもまだ出ていない。いくつかの専門書サイトで見かけ始めたところだが、今月28日~31日のPRINTEK TOKYO・東京グラフィックスフェア合同展でも販売するようだ。
そうそう。我が家の"&"の主は、Lovelettersの中で使っている写真で活躍している。絵も得意なようなので、そのうち絵でも登場してもらおうと思っている。
2002.08.12
大宮ソフマップで1冊発見!ちゃんと流通しているのね(^^)