ラブレターズ

その10(2001.03.19)前田亘輝と飯島直子

前田亘輝と飯島直子が離婚するという。価値観の不一致ということだが、テレビなどを見ていると、『話を聞かない男、地図が読めない女』に書かれているような理由のようである。というか、そのままなような気がする。
男性的すぎる男性と、女性的すぎる女性のカップルの場合、強烈に惹かれあうのだが、共通点がほとんど、または全くなかったりするので、つきあっているうちに心身ともに疲労してくる。お互いにどういう人か、その前に知っていれば、「好きだけど無理だわ」とか考えられもするが、そのような時間がなかった場合は、お互いに我慢に我慢を続けた末、どちらかというと女性側が匙を投げる(結婚した場合)。男性の場合は、不満はあるものの、その時が過ぎれば忘れてしまうし、ぶつぶつ言いながらも「こんなもの」と思っていたりするのではないだろうか。
それにしても、こういう組み合わせは情熱という点では本当に申し分ないんだけど…


その9(2001.03.16)『カバチタレ!』 

毎週木曜10時からフジテレビ(首都圏の場合)で放送している『カバチタレ!』、とても楽しく見ている。
このドラマ、行政書士の話だが、依頼解決というストーリーと並行して、主人公である2人の女性の恋愛騒動を通して、毎回男女の考え方の違いなども出てくる。そういう面からも面白い番組である。
たとえば、「腕枕」についての男女の思い入れの違いとか。昨日は、深津絵里扮する行政書士栄田さんが、男の人と付き合うようになってデートも3回目になり、相手の家に行ったときに起こったこと。
部屋に入ったときに男性が急にだまって、もちろん栄田さんもそのつもり。でも緊張のあまり、むやみにしゃべりだす。その時、相手の男性はいきなり白ブリーフと靴下だけになっていた…。驚いた彼女はその場を逃げ出した。後日男性は自分の行動のどこが悪かったのか彼女に聞く。「私の行動のどこがいけなかったのですか?」
男性からしたら、デートも3回目、部屋にも来たのだから、そういうことになってもいいのではないかと言いたいのだろう。もちろんそうなのだが、いきなり白ブリーフと靴下というのはねぇ(^^;その時のお互いの言葉に、お互いに傷つくのだが、こういうことは、なかなか正直な理由を話す余裕もなく、ケンカになって、お互いに誤解が残ったままになることが多い。
22日には最終回なので、ノベライズも出てくるだろう。私にとっては久々に「買い」だと思う。

って、原作はモーニングに連載中の漫画なのね。ノベライズは出ないのね(;_;)
原作とドラマでは、また別の楽しみ方ができるようですね。
あらすじが書いてあるサイトを見つけました。(2001.04.11)
//www.aurora.dti.ne.jp/~phew/dora-k.html


その8(2001.03.12)『細雪』 

文芸シリーズになってしまった(^^;あまり興味のない方、ごめんなさいm(__)m

谷崎潤一郎の『細雪』という作品を、高校3年のときに初めて読んだ。
お昼のパン代を節約して、学校の前の本屋さんで1冊ずつ買って、むさぼるように読んだ。
この作品は谷崎潤一郎が、戦争中作品の発表の場がない中、美しい奥さんとその姉妹をなめるように眺めて書いた小説だそうだ。この小説が終戦後に発表されたとき、空前の大ヒットになったそうである。
その大ヒットになったのはよくわかる気がする。うちはあまり裕福ではなかったので、このようなゆったりした美しい世界がとても気持ちよくて、本当に夢中になって読んだものだから。
でも、この作品を今読むと、多くの人は退屈で、3冊のうちの1冊も読めないのではないだろうか。とにかく単調なのである(^^;映画も時々作られているが、きれいな女優さんの競演が注目されて、華やかに報道されはするが、私自身は見に行ったことはない。
ここから本題。この作品にみられる「なめるように眺める」この行動は男性特有ではないだろうか。女性の場合、好きな相手のことを目で追ったりすることはあるが、興味のある対象をずっと見つづけるというのは男性の得意とするところのような気がする。
だから、被写体の良いところを目で探し出し、引き出し、写真に写し取るというのも得意とするところなのかなと、思ったりする。

「君だけを見ていた」という男の人のセリフはステキ!
ただし、女性の側もまんざらでない場合に限るけど(^^)


その7(2001.03.10)『女ざかりの痛み』と男の「失楽園願望」 

森瑶子のエッセイに、『女ざかりの痛み』という作品がある。彼女が35歳で『情事』という作品を書いた背景などがかかれている。彼女の小説・エッセイの主題は、52歳で亡くなるまで、常に「女ざかりの痛み」だった。わずかのソースをいろいろに拡げて、たくさんの作品を書いた。シナリオハンティングのための旅行にも積極的に出かけたようだ。これらの作品を旦那さんが読んだら大変だと思うが、旦那さんはイギリス人で日本語が読めなかったそうで…(^^)
女性の30代から40初めくらいは、誰もが少し危ない時期かもしれない。こういうことを書くと、男性には恐怖を与え、女性からは「よけいなことを」と言われるかもしれないが(^^;
女性は自分にとって何が大事か、誰が大事かは常に頭の中にある。ただ、家庭や人間関係がうまくいかないとか、最愛の人に悩みを聞いてもらえないと感じたとき(あくまでそう感じたとき)には、かなり危なくなる。 あくまでも恋へのあこがれとか、そういった心情的なものが基本なので、偶然とか、そういうものに出会わなければ何も起こらないし、周りからは「あやしい」と思えても、実は何もないということもありえる。
男性の場合、40代後半から50代で、そろそろ仕事面で先が見えてきたという人に、「失楽園願望」が現れるようだ。「人生最後の恋がしたい」と思うようである。破滅願望とも重なる場合もあるのだろうか。ここらへんは、私は女性なのでよくわからない。この場合、やはりキーポイントは仕事で、順風満帆、上げ潮のときにはこのようなことは考えないようだ。
もっとも男性の場合は、順調なら順調で生き生きした状態が女性から好まれたり、機会があれば…と考えたりするだろうが。



その6(2001.03.06)ナレッジマネジメント 

男性は、自分の知らないことを「知らない」というのがとても苦痛なものらしい。屈辱とさえ感じるのかもしれない。女性は、知らないことは聞けばいいと思う。そして、情報は皆で共有して、協力しあっていきたいと考える。だから、知らないことを知らないといえないで、メチャクチャなことを言っている人については、全く魅力を感じない。それどころか醜くさえ感じる。プライベートでちょっと格好をつける位はかわいげがあるし、私も気がつくと背伸びをしていることがある。でも、これが仕事上だと困りものなのである。もっとも、仕事上だからこそなおさら、「知らない」とはいえないのかもしれないが。
最近では、ナレッジマネジメントなど情報の共有化が注目されているが、そんなことは考えもしない環境および世代の男性(もちろん人による)は、情報を共有するなどもってのほかなようである。少しでも他人より多くの情報を集め、それを独占することが、自分の地位を確立する手段と考えているようだ。さらに、自分が理解しえない情報については握りつぶす。
でも、考えてみてほしい。今の時代、いろいろな場面にコンピュータが絡み、1人で「必要な」すべての情報を把握することは不可能である。そして、ブレーンを持つにしても、すべての情報に精通したブレーンを個人の力で集めることもまた、不可能に近いと思う。
一方、沈滞している企業では何とか活路を見出していかなくてはいけない。 そこには、情報の共有化は当然必要である。自分1人だけが優位に立とうとしている人は、そのために会社がつぶれてしまっても、その方がまだマシだとでも考えるのだろうか。

2003.12.17
この記事を書いた頃はいろいろなことに矛盾を感じていた。だから、妙に男だ女だ書いていている。
このときは、仕事上役に立つ本を買ってもらって上司に見せたところ、基礎的で分かりきっていることと放り投げられたことを思い浮かべていた。分かっていないのは明らかなのに。
『バカの壁』という本を最近読み出したが、そっくりな事例が出ていて、そういうことなのかと、少し納得がいった。それは、出産のビデオをみせたときの男子学生と女子学生の反応の違いだ。男子学生は「わかっていることばかりでつまらなかった」といい、女子学生は「興味深い発見があった」と答えていることだ。
『バカの壁』の内容については、正直いって途中で?がいくつも出てくるのだが、最後まで読めばきっとその逆説的な表現の意味がわかるのだろう。でも、出産のビデオについてのケースには、大きくうなずいてしまった。