「私だけが変わり みんなそのまま」という詞が好きです。
今回の壁紙は歌詞にぴったりですね。
「紅雀」を初めて聞いたとき、あんまり好みではなかったのですが、徐々に好きになってきた曲です。
あれは2002年だったでしょうか?
逗子のステージで聴いたのが、私はライブでは初めてだったと思います。
それまでは、なんとなく、アルバムで聴いていても、すーっと聞き流してしまう曲でした。
でも、あの時、ステージで揺れていた炎、階段を上っていくユーミンのもの悲しげな表情
とても印象的でした。
「悲しいほど赤く夕陽は熟れていくの」
今回、画像を見て、この歌詞が浮かびました。
「私だけが変わりみんなそのまま」
って、なんだかせつないけれど
成長や進歩も、変化・・だよね?
などと思う春の夕暮れに、思い出す作品です。
今朝この曲のことで友達とケンカしたところです。
この曲はメルヘンチックなアレンジなので、曲だけ聴いていた頃は子供をイメージしていました。
でも、いくら子供でもヒメジョオンに埋もれるなんて…と思ってあるとき友人に話したら、見事な答えが飛んできました。
そうですよね。『紅雀』ですもの。大人なんですよね。
この曲の場合は少女から大人というところでしょうか。
同じ傾向の曲にアグネスチャンに提供した『白いくつ下は似合わない』(リンク先は、ラブレターズでこの曲についてふれた記事)がありますが、それよりもっと大人で、それだけに哀しく切ない、痛みのある作品ですね。
今回この壁紙をつくるために夕暮れの川で写真を撮りましたが、「川向こうの町から宵闇が来る」時間にそんなところをひとりで歩くと、この詞の世界がさらに重く響きます。